大企業に就職するのが本当に理想的か【イメージの大半は幻想です】
こんにちは。アイルです。
大企業への就職といえば、就職活動をしている多くの人が目標にするところでは無いでしょうか。
そこで今回は、大企業を目指して就職活動をしている人にむけて「大企業の実態」をお話しします。
大企業に就職するのが本当に理想か
大企業で仕事をしている自分をイメージして欲しいのですが、
「眺めのいい高層ビルにある広いフロア」
「様々なプロジェクトを数多く手がける」
「仕事も収入も安定した生活」
といったところをイメージされるのでは無いでしょうか。
しかし、実際に大企業へ就職してみると「思っていたのと違う・・・」と思うところが沢山あると思います。
私も東証一部に上場している企業で働いていたことがあり、その時の実体験を元に特に大きくイメージと違っていた点を3つご紹介します。
社内の意識決定に時間がかかる
会社の規模が大きくなればなるほど、何を決めるのにも時間がかかる超になります。
たとえ小さな内容だったとしても、関わってくる人が多いからです。
単純に組織として人数が多いこともあれば、問題を未然に防ぐために何人もの人がチェックをするためです。
さらに規模(金額など)が大きくなればなるほど、必然的に決まるまで時間がかかります。
私の経験ですが、プロジェクトの話があってから実写にプロジェクトを始めるまで最長で1年かかったものがあります。
規模の小さい「パソコンを販売する」程度の内容でも、最低3週間はかかっていました。
正直「量販店で買った方が早い」といつも思っていました。
ではそんなに長い期間何をしているか。
答えはお役様へ説明する以上の「社内で説明するための資料を作る」ことをします。
驚かれる方もいるかもしれませんが、大企業で働く人の業務は、大半が「自分の会社の中に説明するための資料」を作ることになります。
そして会社の中には色々な人がいるので「その人」に合わせた説明や資料が必要なこともあります。
そんなことをしていては、いつまでたっても前に進まないですよね。
最近では徐々に見直されているとは聞きますが、一度出来上がった風習を変えることはそう簡単ではありません。
スキルが身につかない
大企業でスキルが身につかない原因は「社内の調整が主な仕事」「技術的なことは外注する」にあります。
どうしてもその会社にいる社員の人達で全てのサービスを作っているように思いがちですが、実際はそんなことありません。
特にサービスや製品の数が多ければ多いほど、それぞれの知識や技術が必要になりますが、その全てを社員だけで賄うのはかなり困難です。
ではどうするか。
答えは「外注化」にあります。
簡単に言うと「技術や製品を持っている他の会社から製品そのものを買うか、出来る人に一時的に来てもらう」ことで製品を作り出していきます。
技術的な部分を他の人が補ってくれるので、社員はその人たちを纏めるか、その内容をお客様や社内に向けて説明をすのが仕事になります。
これは以前にも記事を買いたいのでもっと詳細に知りたい方は、そちらも見ていただければと思います。
環境が改善されない
大企業はそこで働く人の数も多いです。
たとえば100人いる従業員のパソコンを全て入れ替えすとすると、パソコン本体だけでも700万円近くかかります。
これが業務をしているシステムとなると、数千万の秘帖がかかることも珍しくありません。
さらにデータの移行や設定の変更、今まで使っていたものがそのまま使えるかの確認まですると、膨大な時間が必要になります。
企業としては、そこまでかけて環境を良くすることに対して、メリットはありません。
そのため、いつまでも古い環境を使い続けることになります。
実際にWindowsのサポートが切れるギリギリまで使い続けていましたし、企業によっては古いパソコン(WindowsXP)をそのまま使っている企業もありました。
そんな古い環境を使いながら「最先端なものを作る」のですから、不思議な感じがしますよね。
まとめ
大企業に就職することをイメージすると、とても華やかなイメージをされると思いますが、今回の話を聞いて如何だったでしょうか?
イメージしていた世界と違う、この程度普通だなど色々な意見があると思います。
いちばんお伝えしたいのは、大企業はこんな惨状だから入社してはいけないということではなく「この内奥を踏まえて選択してほしい」と言うことです。
判断する材料が多くて困ることはありません。
今まで自分が思っているイメージだけではなく色々な意見を取り入れ、自分が思い描く最高の環境を探してください。