仕事が出来ない部下は切り捨てるべきか【その次が見えていますか】
こんにちは。アイルです。
先日部下はあなたの教育次第で協力な仲間になるとお話しをしました。
そうは言っても、やはり「仕事が出来ない」と思う部下は出てきます。
そんな「仕事が出来ない部下は切り捨てるべきか」についてお話しします。
仕事が出来ない部下は切り捨てるべきか
部下が何人もいると、どうしても仕事ができないと仕事を割り振りたく無いですし、出来る部下に対して優先的に仕事を割り振りたくなります。
そんな部下を簡単クビにすることは出来ないかもしれませんが、その人に仕事を割り振らないや、仕事が出来ないという陰口を言うことでチームから疎外するようなことは日常的にやられています。
また、他の部署への移動をしてもらうならど、自分のチームから切り捨てることは意外と簡単に出来てしまいます。
しかし、ここで一度考えて欲しいのが「代わりに有能が部下がくるか」と言うことです。
「仕事が出来ないと思われたら切り捨てられる」そんなチームに入りたいと思う人も少ないでしょうし、上司も新しい人を入れて教育して欲しいとはなかなか思わないのではないでしょうか。
そうなるとチームメンバーが1人減る訳ですから、当然その分の仕事を誰がするか、その分の成果を諦める必要が出てきます。
逆にその部下を教育して「出来る部下」に変えることができれば、あなたのチームの力は、また一段階アップすることが出来ます。
使えない部下ほど全力で教育すべき
私は「使えない部下ほど全力で教育する」のが上司に求められる資質の一つだと思っています。
仕事ができる部下は新しい仕事、ちょっと難しい仕事を与えるだけで、自然とスキルアップしていきますし、あなたもそういった「成長できる仕事」を割り振りやすいと思います。
逆に仕事が出来ない部下には、なかなか「成長できる仕事」が割り振りにくいでしょうし、割り振ったとしてもフォローするのに気が進まないと思います。
しかし先ほども少しお話ししましたが、その仕事が出来ない部下を切り捨てたところで、あなたのチームに新しく代わりの人が来ることはまずないと思います。
逆にあなたがどんな人でも育てることができれば、あなたのチームはその分パワーアップしますし、会社としても「社員を成長させる事ができるチーム」にはどんどん人を入れたいと思うはずです。
実際私のいたチームは、部署内で仕事が出来ないと言われている人を集めあようなチームになっていたことがあります。
仕事中寝ている人、会社をすぐに休む人、年配だからと新しいことは何もしない人
本当に色々な人がいました。
しかし、一人一人きっちり教育していったところ、多部署から「この人が欲しい」とヘッドハンティングされる人まで出てきてくれました。
仕事が出来ないからと切り捨ててしまうのは簡単に出来てしまいますが、きっちりと教育をすることができれば、他の部署からでも必要と思われるほど成長することが出来ます。
では、私がやっていた教育の中でも、最も重要な「強みを見つける」についてはお話しします。
その人の強みが本当に見えているか
まず最初に考えるべきは「その人の強み」が何かを考えることが大事になります。
人間誰しも「強み」「弱み」は違います。
仕事内容としてはその「強み」だけを任せることは出来ませんが、考え方によっては強みを生かした仕事の仕方は出てきます。
私の例でお話しすると、
私はお客様の要望を聞いてシステムを作ったり、その出来たシステムを維持管理する会社にいました。
私の部署ではチームごとにお客様先が決まっており、その会社の要望を常に聞きながら発注をもらう、営業、開発、保守、運用と幅広く業務をしてました。
その中でも営業の仕事が9割くらいを占めており、ほとんど会社にはおらずお客様先に行っているようなチームでした。
そんなチームにコミュニケーションが苦手で、今はもうどこも使っていないような古いシステムのことしか分からなと言う年配の方が来られました。
※Windowsが主流になる前に作られたシステム
「古いシステムしか分からず年齢的にも新しいことを覚えることは出来ない」と言われており、部署内でも居場所がなくなっている状況でした。
しかし、その「古いシステムで作るとしたらどうするか」と別目線で話を考えてもらうと、普段我々が思い付かない部分の指摘をする事ができる事がわかりました。
それから本人も自信をつけてくれ、最終的には部署内で何か考えないといけない部分が漏れていないか、チェックするチームのメンバーになってくれました。
これは強みが見つけやすかった例ですが、他にも「掃除が得意」だった人が部署内の資料を全て管理するようになったり、「文系でパソコンのことは全く」と言う人がデータ分析のスペシャリストになったケースもあります。
その人の「強み」を見つけるには
どうしても仕事の延長線上で考えてしまうので、特に仕事が出来ないと思っている人の強みを見つけるのは難しいかもしれません。
しかし、「掃除が得意」「色々な話の引き出しを持っている」など、どんな人にも必ず「強み」になる部分はあります。
それは小さくても構わないですし「会社や部署内、社会全体をみて飛び抜けている」必要は全くありません。
あなたの弱みは?と聞かれた時に「誰よりも劣っていると思うところ」ではなく「他の人の平均より劣っているところ」を思い浮かべるはずです。
それと同じで、強みも「他の人よりちょっと出来るかな?」くらいで十分強みです。
それでも難しいならあなたより出来ていると思う「仕事以外の事」を探してください。
毎日その人の「強み」「良さ」を見つけようと接していると、必ず見えてきます。
まとめ
部下を教育するのは本当に大変な事です。
「自分でやってしまった方が早い」と思ってしまい、部下の教育をあまりしない人も多いですし、仕事が出来ない人であればなおさらです。
しかし、そんな人でも「貴重なあなたの部下の人」であることに変わりはありません。
どうすれば少しでもその部下を活かすことができるかが、上司であるあなたの最大の仕事です。
そしてそんな人が、他の人から「必要だ」と言ってもらえるまでに成長するのは、上司としてこれ以上ない喜びではないでしょうか。