大企業ほどスキルは身に付きません【結論:自分で身につける】

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こんにちは。アイルです。


大企業に入ればお金もスキルも手に入って、人生が安泰する。


一昔前なら誰もが思っていたことではないでしょうか。


学生の方であれば、まだそう思われている方もいるかもしれません。


しかし実際には、終身雇用の崩壊、何のスキルも身につかず、転職も出来ない飼い殺し状態になります。


今回は大企業に入ってもスキルが身につかない理由について、お話します。


大企業ほどスキルは身につきません

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ニュースでも多くの企業が新しい製品やサービスの提供を日々行っており、入社すればそういった「知識や技術が身につけることが出来る」と思われるかもしれません。


しかし実際には、そんな知識や技術を身につけることが出来る人はごく稀で、大半の人はスキルを身につけることができず、転職も難しい状況になります。

大きなプロジェクトとほど1人で出来ることは少ない

大企業になればなるほど、一つのことを実現するのに「多くの人」が関わってきます。


それは実際に何かを作る人だけではなく「このまま進めても本当に大丈夫か」と監視をするする人も増えてきます。


私のいた会社でも平均6回の会議で報告を多ない、20名以上の方から承認をもらう。
その為には何十種類の資料を作成しなければなりませんでした。


そしてプロジェクトが始まれば毎週社内で状況の報告を多い時では週4回する必要がありました。


また、大きなプロジェクトになればなるほど、多種多様な技術者が多く必要になります。


しかし、大企業といっても常にそういった人を雇用し続けているわけではありません。


必要なときに必要なスキルを持った人材を外部の企業の協力を得て集めます。


当然すでに技術を持っている人を集めるのですから、技術を持っていない社員の出番は自然とプロジェクトの「状況を確認して報告をする」という部分だけになってきます。


実際大きなプロジェクトで多くの人が関わっていると、状況をきちんと把握するだけでも大変で、これ以外のことをする余裕は全くありませんでした。


身に付くスキルもまる

先ほどは「何のスキルも身につかない」というお話をしましたが、実際には身に付くスキルもあります。


それは

「対人調整スキル」

「社内調整スキル」

です。


多くの人を巻き込んで円滑に進める為には、多くの人から情報を集めて纏める必要があります。


その為には全員から効率よく情報を集めたり、全員が集まれる場所や日時の調整、話がしやすい環境を作るなど、どれだけコミュニケーションをしやすくするかが大事になってきます。


その為、技術者としてプロジェクトに参加していることに比べ、対人調整スキルはとても身につきやすい環境にあります。


もう一つが「社内調整スキル」です。


先ほども少しお話しましたが、何をするにしても自分の会社で承認をもらう必要があります。


承認をもらう人が増えれば増えるほど、説明する回数も増えていきますし、説明するための資料も増えていきます。


会社としてはそうやっておくことで、何か大きな問題が起きるのを事前に防ぐことが出来るのと、一人の人の責任にならないようにしています。


そして「対人調整」「社内調整」のスキルが高い人ほど、多くのプロジェクトを早く安全に進めることが出来る人になります。


つまり大企業で仕事ができる人とは「対人調整」「社内調整」のスキルが高い人のおとをいうことが殆どになります。


大企業で求められるスキルで転職は難しい


大企業で求められるスキルのうち、「社内調整」については他の会社に転職した後は全く使えないスキルとなります。


なぜなら社内で調整する内容、人、方法、タイミングは全く違います。


企業規模が大きくなればなるほどその組織の中で、独自の文化が出てきます。


転職をするとその独自の文化に合わせて、また最初から社内調整スキルを身につける必要があります。


さらに残念なことに「対人調整」スキルを求めて求人をする会社はあまり多くありません。


それよりも、今までいた会社で「製品を作っていた技術」が高い人であれば、転職先の企業でも即戦力になりえるので、高く評価されます。


つまり、大企業にいるだけで身に付くスキルで転職をしようとすると、非常に厳しいのが現実です。


大企業から転職するにはどうすればいいか

では大企業から転職をしたいときにはどうすればいいのでしょうか。


方法は大きく3つあります。


一つ目は「自分でスキルで身につける」ことです。


自分の必要とするスキルが身につかにあのであれば、独学で勉強をしてスキルを身につけるしかありません。


幸い高い技術レベルの人が近くにいる可能性が高いので、そういった人の力をうまく借りることができれば、自分のスキルアップも可能です。


二つ目は「自分で会社を興す」ことです。


対人調整スキルの高い人であれば、多くの人を巻き込んで何かを始めるのも得意だと思います。


起業するためのノウハウや仲間がいるのであれば、それぞれのスキルを組み合わせて企業するのも可能だと思います。

自分の価値を落としてでも転職をする」ことです。


転職先に魅力があるときや、本当に自分がしたいことが出来る企業であれば、自分の価値を落としてでも転職するのがいいと思います。


しかし、その会社で自分は

「何を成し遂げたいのか」

そして

「それは現実的に可能か」

真剣に考えて転職をしないと、ただ自分の価値を下げるだけの結果になります。


まとめ

私も東証一部情報の企業でSEとして働いていましたが、周りを見渡してもITスキルが高いと思う人は殆どいませんでした。


私はもともとガジェットやパソコン関係のことが好きだったので、そういった情報をチェックしているだけでも周りとの差を感じるようになりました。


これからの時代「スキルは自分で身につける」しかありません。


終身雇用が崩壊しつつある今の日本企業で今後どうするか、今一度見直してみてはいかがでしょうか